個人開発で「心と体の健康習慣アプリ」を創った理由
- raytsunoda
- 2025年12月15日
- 読了時間: 4分
はじめに
私は、個人で「幸せ感ナビ」という心と体の健康習慣アプリを開発・運営しています。
睡眠やウォーキング、日々の気持ちを記録し、振り返ることで、無理のない形で心と体の健康習慣を続けられたら——そんな思いから生まれたアプリです。
「なぜこのテーマなのか」「なぜ70歳の今なのか」「なぜアプリという形なのか」
今日は、少し個人的な背景も含めて、その理由を書いてみたいと思います。

なぜ「心と体の健康習慣アプリ」なのか
2年半前、私は45年に及ぶ仕事人生を、思わぬ形で終えました。振り返ると、良かったことや嬉しかった記憶はほんの一部で、多くは失敗や苦難、苦痛の連続だったように思います。最後は、すべてを一瞬で失うような、あまりにも厳しい終わり方でした。
当時は、何をどうすればよいのか分からず、ただ毎日をやり過ごすことで精一杯でした。そんな中で、唯一続けられたのが、朝のストレッチ30分と、夕方のウォーキング90分でした。
この習慣は結果的に5年ほど続いています。距離にすると、1年で日本列島を北から南まで往復するほどになり、5年で地球の3分の1周に相当します。今振り返ると、自分でも驚くほど、よく歩いたものだと思います。
仕事中心だった生活から離れ、毎日歩き続けることで、少しずつ心と体のリハビリが進みました。頭の中にあったモヤモヤが徐々に整理され、「自分には、まだやり残したことがあるのではないか」と思うようになったのです。
すべてを失ったと思っていた中で、逆に得たものが二つありました。それは「健康」と「自由」です。この二つに気づけたとき、ようやく前を向けるようになりました。
私はこれまで40年近く、ヘルスケア領域に関わる仕事をしてきました。自身も二度の心臓手術を経験し、今こうして元気でいられることのありがたさを、身をもって感じています。また、仕事を通じて、心の不調に苦しむ多くの人を見てきました。
自分自身の経験も重なり、心と体の健康のバランスを保つことが、どれほど難しく、同時にどれほど大切かを、強く実感しています。
やがてはっきりしてきた「心残り」は、人生の最後の瞬間に「自分の人生には意味があった」と、静かに思えたらいいという願いでした。
組織の中で働いてきた時間が長かった分、仕事を通してそれを形にできたら良かったのですが、突然の終わり方だったため、それは叶いませんでした。
だからこそ今、「心と体の健康を通して、人の役に立ちたい」その思いを、別の形で実現したいと考えるようになりました。
H3(Health, Happiness, Hope)という個人のプラットフォームを土台に、続けることの難しさと、続けることの価値を支える仕組みとして、「心と体の健康習慣アプリ」を創ろうと思ったのが、このアプリの出発点です。
なぜ70歳の今、アプリを個人開発しているのか
正直に言えば、この年齢で新しいアプリを創ろうなどとは、まったく考えていませんでした。ましてや、それを自分で開発するなど、想像もしていませんでした。
しかし、自分の思いを形にする方法を考え続けた結果、組織も資金もない自分にとって、独学でのアプリ開発が、唯一現実的な選択肢だという結論に至りました。
外注や大きな資金調達は不要。誰かに縛られることもなく、自分の意思で進められる。そして何より、自分が本当に納得できるものを作れる。
一番の不安は「自分にできるのか」という一点でしたが、今はさまざまなツールがあり、強い意思と時間があれば、道は開けます。
最初の「幸せ感ナビ」を公開するまでには、1年半かかりました。何度も壁にぶつかりましたが、「人生の最後に、自分の人生には意味があったと思いたい」その思いが、諦めずに続ける支えになりました。
株主への業績責任や肩書きとは無縁の世界で、一度の人生、自分にできる方法で人の役に立ちたい。それが、個人でアプリ開発を続けている一番の理由です。
派手な成長や拡大ではなく、必要としてくれる人に、長く使ってもらえること。その方が、今の自分には合っていると感じています。
なぜ「アプリ」という形を選んだのか
紙のノートや日記、Excelなど、選択肢はいくらでもあります。それでもあえてアプリという形を選んだのは、
いつも手元にある
記録のハードルが低い
振り返りがしやすい
という点で、日常に自然に入り込みやすいからです。
また、最近ではAIを使って記録を整理したり、言葉を添えたりすることも可能になりました。ただし私は、AIに「答えを出させる」ことには慎重でありたいと考えています。
あくまで、本人の記録を邪魔せず、そっと伴走する存在であること。その距離感を大切にしながら、何度も試行錯誤を重ねて、今の形にしています。
おわりに
このアプリは、多くの人に一気に広めたいものではありません。必要な人が、必要なタイミングで、そっと使える場所であればいい。そう思いながら、今も少しずつ改善を続けています。
もし、無理なく続けられる「心と体の健康習慣」を試してみたいと感じている方がいれば、このアプリが、その一助になれば嬉しいです。




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